B型肝炎訴訟に必要な検査項目と費用|B型肝炎訴訟の教科書

B型肝炎訴訟に必要な検査項目と費用

B型肝炎訴訟が遅々として進まない理由の一つに”感染者が感染していることに気づいていない”ことが挙げられます。B型肝炎の場合、感染していても発症するまでに時間がかかり自覚症状がないまま過ごしている人が多いのです。


B型肝炎ウイルスの有無を調べる検査ってどんなの?

B型肝炎訴訟においては裁判時に提出するべき書類が決められています。その中の1つとして医療機関から受け取る様々な検査結果が挙げられます。それらの検査がどこで受けられるのか、どのような検査なのか、検査にかかる費用はいくらなのかをまとめました。

 

B型肝炎の検査を受けるべき人

以下の条件のいずれかに当てはまる人は必ずB型肝炎の検査を受けましょう。

  • 1941年7月〜1988年1月の間に生まれた
  • 家族(特に母親)にB型肝炎感染者がいる場合
  • 健康診断の肝機能検査でAST、ALT値の異常を指摘された方
  • 1994年以前に輸血を受けた経験のある方
  • 妊婦
  • その他(肝機能検査の異常を指摘されており、その後肝炎の検査を実施していない方等)

 

B型肝炎の検査を受けられる場所

 

現在、B型肝炎ウイルスの感染を自覚している人の多くが、”妊娠時の妊婦健康診査”や”勤めている会社の定期健診”によって感染に気付いています。しかし、上記の条件に1つでも当てはまる場合はB型肝炎検査を目的とした検査を受けることをオススメします。

病院(医療機関)

基本的には血液検査の出来る医療機関であればB型肝炎の検査を受けることが可能です。但し、注意点として『症状が出ている場合は保険適用の検査が可能ですが、症状が全くない場合は自由診療となる場合がある』ということを覚えておきましょう。

保健所

各自治体ではHIV検査に加えてB型肝炎・C型肝炎の検査が無料で受けられます。但し、検査の実施日が限られていたり、事前予約が必要、人数制限があるなど自治体によって検査条件が異なりますので必ず事前に確認をしましょう。

定期健診などの一般的な健康診断

会社や自治体が行う健康診断・定期健診でもB型肝炎の検査を受けることが可能です。しかし、一般検査の項目にはじめから含まれることは少ないので、事前に希望を出しておく必要があります。一度も肝炎検査を受けたことのない人は積極的に受けるようにしましょう。

【!注意!】
上記の3カ所以外にも政府管掌健康保険等や老人保健法による肝炎ウイルス健診を利用してB型肝炎の検査を受けることも可能です。
また、保健所や定期健診では感染の有無以上のことは調べられません。病気の進行度合を調べるには必ず病院で受診しましょう。

 

B型肝炎の感染の有無を調べる検査項目

B型肝炎ウイルスの感染の有無は血液検査によってを調べられます。血液検査によってHBs抗原が検出された場合、肝臓内にB型肝炎ウイルス(HBV)が存在し、血液にまで流れていることが分かります。また核酸増幅検査によって血液中を流れるB型肝炎ウイルスの量(HBv-DNA)を測ることも可能です。
HBv-DNAが5.0LGE/mLを越えた場合に肝炎の症状が出てくることが多く、HBv-DNAの数値に合わせて対処することで感染しても症状を引き起こさないような治療が行われています。

 

B型肝炎の状態を調べるための検査

血液検査と超音波(エコー)検査を行うことで肝臓の状態を調べます。

  • 血液検査

    血液生化学検査によってAST、ALTを調べることで肝細胞破壊の程度が分かります。このほかに肝臓機能や血小板数を調べます。

  • 超音波(エコー)検査

    肝臓の病気の進展具合や肝臓内部の異常を調べます。

この検査で診断された症状(ごく初期の慢性肝炎か、肝硬変に近い慢性肝炎かなど)によってB型肝炎の給付金額が決定されます。非常に重要な検査と言えるでしょう。

 

B型肝炎の検査費用

  • 血液検査

    肝炎を調べるための血液検査費用は保険適用(3割負担)で920円となっています。これに診察料(病院によって異なる)を加えた2000〜3000円が目安の費用となります。但し、B型肝炎の症状がない状態で検査を受けた場合など保険が適用されず全額負担することになる可能性もあります。その時は7000〜10000円程度の出費を覚悟しましょう。

  • 超音波(エコー)検査

    超音波検査(腹部エコー)の検査費用は保険適用(3割負担)で1590円となっています。これに診察料(病院によって異なる)を加えた3000〜4000円が目安の費用となります。但し、同時に血液検査などを行うことも多いので余裕をもって受診するようにしましょう。また血液検査同様、保険適用外となれば全額負担となります。

【!注意!】
尚、B型肝炎訴訟の為に受けた検査に関しては全て給付金の支給対象となっています。忘れずに申請するようにしましょう。

 

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